熊本へ復興のお手伝いに行ってきたvol.3 益城町
益城町へ向かう
西林寺さんの副住職の先輩で益城町にあるお寺「皆乗寺」さんのお手伝いに行くため、熊本市から益城町へ向かいます
熊本市から益城町へ向かう道中では自衛隊の災害派遣の大きなトラックと何台もすれ違う
市内でも酷い状況を目の当たりにしてきましたが、益城町に入ると被害の度合いが更に酷くなってきます
益城町役場周辺
今回の震災があってからテレビでも毎日のように目にした益城町役場
一階部分はブルーシートで覆われていて役場としての機能はまだ完全回復していないように見えます
益城町役場の駐車場には給水車やシャワー、仮設住宅の代わりに使われていると思われるキャンピングカーが停まっていた事から、まだまだ、水が復旧していない地域があるのではないかと思われます
益城町を更に進む
益城町役場から目的地の皆乗寺さんに向かって更に車を走らせる
進んでいくごとに被害状況が酷くなってくる
災害廃棄物を捨てにきた車が長蛇の列
益城町総合体育館前の道路は災害廃棄物を仮置き場に持っていく車で長蛇の列
あとで、地元の方にお聞きしたところ、仮置き場に廃棄物を持っていくのに2,3時間はかかってしまうとの事でした
廃棄物はこのように細かく分別して持ち込む必要があるとの事
お話をお聞きした地元の方がおっしゃるには一部、分別が出来ていなかった袋は受け取りをしてもらえず、持帰らされたとの事
この一大事にそれだけ細かく分別をする事は作業的にも時間的にもかなり難しいのではないかと感じる
皆乗寺さんに到着
お昼少し前に皆乗寺さんに到着
皆乗寺さんは日奈久断層の真上に建っているんだそう
外壁やお墓は倒れ、本堂や鐘突き堂は大きく傾いている
動かそうにもなかなか動かなそうな石碑が大きくずれている事からも相当に揺れが強かったんだと想像出来る
こんなにも大変な状況にも関わらず、明るい表情で私たちを迎えてくれたご住職や奥様、本当に強い方だと思いました
私たちの主な作業は落ちた瓦の撤去
大きなお寺なので、落ちてきた瓦の数は途方もない
瓦を駐車場の空きスペースまで運んでいた軽トラックのタイヤも限界に
夕方頃に瓦の撤去作業を終え、スイカを出して頂いた
このスイカはこんな大変な状況下にも関わらず地元のスイカ農家さんが作られたものだそう、本当に甘くておいしいスイカでした
福岡に帰る前にお寺の裏手にある断層のずれた部分を見て行く事に
コンクリートの道路が大きくずれている
お寺の裏山は竹林になっているので、竹の根っこが張り巡らされているおかげで土砂崩れが起きなかったんじゃないかとの事でした
畑には大きな断層がずれて現れた大きな地割れ
これから被災地域が地震の前の状態に戻るにはまだまだ多くの人手が必要だと思います
ゴールデンウィーク中は多くのボランティアが集まっているとニュースで目にしましたが、新聞やニュースで震災の事を目にする事が多い、震災があってすぐの「今」だけでなく、この先も継続的に支援を続けて行く事が重要ではないかと思います
この日の模様はCandle Night Liveのサイトでも書かれていますので、是非ご覧下さい